達新工業は産業の持続可能な発展を促進するため、製品製造過程において原材料のリサイクルおよび循環利用を推進し、環境保護の意識を高めています。生産に使用される化学物質が環境や従業員に不必要な害を及ぼさないように配慮し、また、生産に関わる労働者が社会的責任のポリシーで保護されるようにしています。そのため、達新工業はGlobal Recycled Standard (GRS)「グローバルリサイクルスタンダード」の要件に基づき、グループ全工場においてGRS認証を取得しました。
Global Recycled Standard (GRS)「グローバルリサイクルスタンダード」は、Textile Exchange (TE)「テキスタイルエクスチェンジ」が制定した最も重要なリサイクル基準の一つであり、20%以上のリサイクル材料を含む製品を認証することを目的としています。リサイクル可能と主張される材料や製品は、国際的なリサイクル基準の定義に従う必要があり、消費後材料でも消費前材料でもその追跡可能性が確保されなければなりません。リサイクル業者から最終製品まで、リサイクル材料の識別を維持することが、最終製品に使用される材料が認証可能であるための重要な要素です。そのため、サプライチェーンの各段階で、第三者による現地審査と書類審査による認証が必要です。
また、GRSは社会的責任、化学品管理、環境責任に関する要件が特に厳格です。化学品使用に関する要件には、化学品管理システムの導入が含まれます。専門のスタッフが化学品の使用を監視し、現場で使用される化学品を管理する適切なメカニズムが整備されており、従業員に対する化学品使用と管理システムに関する特定の手順が求められます。サプライチェーンに対する要件に応じて、申告されたリサイクル材料について、投入から最終製品までの完全で検証された管理プロセスを遵守します。
達新グループは、2024年5月に台中本社工場、ミャンマー工場、ベトナム・ホーチミン工場、ダナン工場においてGRS認証を取得しました。また、顧客の要求に応じて、各注文に対する生産履歴証明のトランザクション証明書 (Transaction Certificate) を提供し、認証されたリサイクル材料を使用して衣料品の生産を行うことで、持続可能な製品の循環チェーンを実現しています。
